年代とメガネ

乳幼児のメガネ

ベビーメガネ、いわゆる乳児用メガネは、先天性白内障に代表されるような先天性の疾患により早期に装用する必要性のある治療を目的としたメガネです。

1~2才児の頭の形は、左右対称でない場合が多く、それに合わせてテンプル(つる)の長さもサイズの違うものに変えたり、場合によってはカットしたりしなければなりません。顔幅も正面から見た場合、こめかみの部分が広くなっているのでメガネも少し広げた合わせ方も大事になってきます。また耳がしっかりしていない場合は、テンプルを使わずにバンドを使って優しいホールド性を保つ必要があります。さらに肌も柔らかく、特に鼻に当たる箇所には、注意を払わなければなりません。シリコン素材のパッドを使い、緩からず、きつからず念入りの調整が必要とされます。

メガネサイズ36~40ミリくらいで安全性、堅牢性に優れたメガネを選び、それに加えて十分な調整ができるお店選びが大事だと思います。

㈱ハセガワ・ビコー「BiBa」

幼児~小学生のメガネ

子どもたちは身の回りにあるあらゆるものに興味をもち、学びそして自らそれを遊びにしてしまいます。そんな子どもたちを見て親は子どもの成長を感じると同時に、その笑顔を守りたいと思うものです。けれどメガネを使用している元気なお子様のご両親は大変。レンズが外れた、メガネの枠が広がったと慌ててメガネ屋さんに駆け込んでくるお客様も少なくありません。

この時期のメガネは、『安全』が第一です。そして、ズレにくく、合わせやすい、かけ心地の良いことが大切です。もちろん、デザインも大事ですので、まずはお店にご相談ください。 ズレにくいように、フレームの素材やテンプル、鼻あてに工夫をしているフレームや、メガネを留めるためのバンドなどもありますので、お子様に合ったご提案をいたします。

青山眼鏡㈱「めがね委員長」

解説動画「こどもは見えにくい時どうするでしょう?」

千葉県柏市のシミズメガネの動画です

 

中高生のメガネ

青春期の年代になると、身体の成長と共に眼自体も成長していきます。この年代は、眼の屈折状態も変化しやすい時期であるともいえます。また普段の学業以外に、部活や受験や趣味などで眼の使い方が広がって、眼への負担が増えてきます。そのシーンに応じたメガネが必要になってくる場合があります。学校での視力検査以外に、遠くや近くでの見えにくさ、目の疲れ等を訴えはじめたら、一度見え方のチェックをした方が良いです。

 

シニアのメガネ

人間の眼は、10代以降は機能的に衰えてきてしまいます。その程度は人によって異なりますが、40代半ばくらいになると近くを見るための調節力に支障が出てきます。

これは近くを見るためのピント調節機能である『調節力』が低下してきてしまったためです。

その方の眼の屈折状態やメガネの矯正具合によりますが、大体の方はこの年頃になると近く(30~40cm程度)を見る時にボケを感じるようになってしまいます。

そこで必要になってくるのが、近くを見るためのメガネです。そのタイプは様々なものが出ており、使用目的と使用距離で使い分けをしていただくことをおすすめします。

例えばパソコン一つとっても、デスクトップとノートブックではディスプレーまでの距離が違います。また「手元の新聞を見ながら部屋の端にあるTVも見たい」など、使い方のご要望も一人ひとり違います。かける方の用途により、たくさんの種類のレンズが用意されていますので、あなたの「視生活」について、眼鏡店の担当者と、ゆっくりご相談ください。

年齢と調節力のサムネイル